神社仏閣・静岡県−1





 足柄山聖天堂(足柄大聖天)     

 

 

 静岡県の小山町にある足柄峠。その関所あとの斜め向かいに足柄大聖天と呼ばれる聖天堂があります。   入り口横の金太郎さんです。足柄山といえばやっぱりこの人。私が子供の頃に親しんだ金太郎の絵本では、金太郎は足柄山の茶屋をしているお姉さんに育てられたことになってました。お姉さんどころか、やまんばに育てられたというのが通説ですよね。

 

 

 境内の中に入ります。お賽銭箱の向こう、本堂の扉がわずかに開いています。  ご本尊は1.8mの秘仏。大きい!「等身大の聖天さま」なのだそうです。

 

 

 こちらの聖天様は霊験あらたかで元々は願い事をなんでも叶えてもらえるというのだったみたいです。が、今では、死ぬまで下の世話を人にまかせなくてすむというご利益がメインのようです。ぼけ封じだとかぽっくり寺だとかが受ける昨今。こちらも(実は)人気があるのかもしれません。  境内の大木。一般に言われる聖天様のご利益のひとつ、夫婦和合を象徴するような2本の木が途中から1本になった木です。

   
 駿東郡小山町竹之下 駐車場なし 
 2007年10月15日(月)
        

 ささげ弁天(弁天島)

 

 

 下田の海に突き出た弁天島。黒船がやってきた時、吉田松陰が渡航を企て潜伏した場所です。ここにささげ弁天とよばれる弁天堂と下田龍神宮があります。  階段を上ってすぐにあるのがささげ弁天。

 

 

 お堂の扉は「サルがいたずらするので閉めてあり」、自分で開け閉めするようにと紙が貼ってありました。(鎌倉のお寺でリスがいたずらするからというのがありました)。…おいたするサルが見たい気も。  「ささげ」弁天という名前に由来が気になるところですが、このお堂に吉田松陰と金子重輔が隠れていました。お堂の中の説明書きに「中に穴があってぐるりと島をまわれる」ので隠れることができたとありました。

 

 

 隣の龍神宮の奥、崖に沿って通路があります。  がけ下も通れるようになっています。「通行止」って看板があるけど、通行の邪魔をしないように立てられてます。弁天堂の中から通れた穴ってこんな感じだったのでしょうか。

     
 下田市柿崎 駐車場なし
 2008年8月22日(金)   
    

 下田龍神宮(弁天島)

 

 

 ささげ弁天堂のおとなりに建っている下田龍神宮。鬼子母神の神授の詞によって下田城主のご守護神でもあったそうで、「開運」「福縁」など霊験あらたかだそうです。  ご本尊の脇士がご眷属の飛龍ですって。カッコよさそうなので見てみたいです。
    
 下田市柿崎 駐車場なし
 2008年8月22日(金)    
            
 三島神社

 

 

 弁天島から玉泉寺方面へ向かいますが、先にすぐ近くの三島神社へ行きました。三嶋大社と関係あるのかな?ぱっと見、説明書きなどが見当たらなかったので鳥居くぐらず、お参りしてません。  目的はこちら、三島神社の鳥居の手前横にある「吉田松陰像」。幕末、維新の志士のリーダーたる人物を育てた松下村塾を開いた人で、安政の大獄で死罪になります。

 NHKの大河などですごい人だなぁとは思っていましたが、15年程前に萩(山口県)へ旅行して、松下村塾跡だとか資料館を見て、「すごいなんてもんじゃないじゃん」と感銘を受けた単純なぽちです。そもそも死罪になったのが30歳(享年)だなんて。もっとジジィだと思い込んでました。その若さであれだけのことをしたのかと思うと、勿体無いなーなんてね。幕末はこういう惜しい人材が多く亡くなってますけどね。

 萩のどこかの資料館みたいなところでの展示に、この踏海の企跡の顛末として小舟をこいでるのがありました。人が通ると海がゆれる仕組みになってるんですが、あまりのしょぼさにあぜんとした覚えが…。今もあるのかしら?
     
 下田市柿崎122 駐車スペースあり
 2008年8月22日(金)    
    
 玉泉寺
   

 下田にある曹洞宗瑞龍山玉泉寺です。日本で最初の米国総領事館になりました。参拝者用無料駐車場が門向かって左手に少しだけあります。

 16世紀後半までは真言宗、曹洞宗改宗後27世420年の歴史あるお寺です。

 

 

   

まずご本尊にお参りするようにと案内板があります。ご本尊は釈迦牟尼仏です。

 幕末、黒船来航後、ハリスによって日本で最初の米国総領事館となった玉泉寺。境内のこの場所に星条旗が掲揚されました。昭和54年に時の米大統領ジミー・カーターが家族と訪れた碑です。「とうもろこし畑からホワイトハウスへ」とか言われた大統領ですね(古っ!)。

   
 本堂向かって右に「牛乳の碑」があります。日本で初めて搾乳した牛乳が飲まれたとか。
 でも牛乳だけじゃありません。牛さん、食用にもされちゃってます。日本最初の屠殺場跡である屠牛木と牛王如来。屠牛木は、仏手柑樹という木(枯れたので今は違い、部分は記念館に展示されてます)で、牛をつないで屠殺したそうです。…お寺の境内で屠殺って。

 となりにあるのが供養のための牛王如来だそうです。牛王如来って初めて聞きました。馬頭観音みたいなものですね。そのとなりにたっていたお地蔵様のような像のところには、まだ新しい魚介類供養の卒塔婆がたっていました。漁師町らしい感じがします。
   
 屠牛木の横から墓地への階段をのぼると、日本最初の外人墓地が。黒船乗員の墓地で、ペリー艦隊乗員5名の将兵が埋葬されています。(玉泉寺は当時、外国人の休息所・埋葬所に指定されていました)。

 外人墓地って横浜にあるようなのを連想しますよね。まるで普通の日本のお墓です。が、墓碑銘はきれいな、お墓によってそれぞれ違うフォントで彫られたものでした。

 ハリス記念館の裏にも外人墓地があります。そちらは黒船来航の半年後にやってきたロシアフリゲート艦ディアナ号の乗員のお墓です。安政の大地震で起きた津波の犠牲者だそうです。
 ハリス記念館。入場料は400円。撮影禁止でした。ハリス愛用の品や関連資料、吉田松陰の遺品、日本最古の銀板写真など、幕末開国頃のものが展示されていました。

    
 玉泉寺に興味を持ったのはつい最近。NHK大河「篤姫」で見てからでした。
 下田市柿崎31-6 無料駐車場あり(少し)
 2008年8月22日(金)             
    

 
 
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