鎌倉三十三観音霊場−2

第十二番〜第二十二番

 第十二番 中座山 教恩寺 (時宗) 聖観世音
 北条氏康が開基、創建年代は不明。源頼朝が平家一族の冥福を祈る為に籠堂を建立し、阿弥陀三尊像を奉安したのが教恩寺の前身ともいわれています。
 納経印は本堂左手の「ご朱印受付」でピンポン呼び出し。ここで拝観を願い出ると本堂の扉をあけていただけました。
 拝観料なし 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・大町四ッ角(鎌倉駅から徒歩推奨) 鎌倉市大町1−4−29

 第十三番 稲荷山 別願寺 (時宗) 魚籃観世音
 創建年不明、1282年に真言宗から時宗へ改宗し、足利基氏・氏満・満兼三代の菩提寺として栄え、広大な寺領を有したそうですが今はその面影はありません。境内に足利持氏の墓と伝えられる、鎌倉後期の石造りの宝塔が建っています。ご本尊は魚のカゴを手に持つ魚籃観世音。
 納経印は本堂隣にある家でインターフォン呼び出し。
 土日は本堂の扉が開いてますが平日は閉まってました。
 拝観料なし 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・大町四ッ角 鎌倉市大町1−11−4

 第十四番 随我山 来迎寺 (時宗) 聖観世音
 源家再興のために亡くなった三浦氏(三浦大介義明とその孫の 多々良重春)を弔う為に源頼朝が創建、大介義明の念持仏だった阿弥陀如来と観世音菩薩を奉安し、三浦一族の庇護で栄えた元は真言宗のお寺です。一遍上人の影響で時宗に改宗。境内には三浦大介義明の墓があります。境内となりに幼稚園があるので日によっては賑やかそう。
 境内にいらしたお寺の方に納経印をお願いしました。通常は呼び出しかもしれません。
 拝観料なし
 最寄バス停・五所神社 鎌倉市材木座2−9−19 

 第十五番 円龍山 向福寺 (時宗) 聖観世音
 小町大路沿い、水道路をこえて材木座に向かうまでの五所神社近くに小さい参道入口があります。門は普通の民家に訪れるような感じでした。1282年、光明寺に師事する浄土宗の僧によって開創されましたが、その僧の独自の布教活動が一遍上人の説と同じことから時宗の一派に加えられているそうです。
 納経印、拝観(本堂の扉を開けていただけました)は声をかけて。
 拝観料なし 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・五所神社 鎌倉市材木座3−15−13

 第十六番 内裏山 九品寺 (浄土宗) 聖観世音
 1336年、新田義貞が鎌倉幕府を倒した時の戦死者慰霊のために創建、阿弥陀三尊を奉安。山門と本堂に掲げられた「内裏山」「九品寺」の文字は新田義貞の自筆と伝えられています。倒幕後、足利尊氏と対立して討死した義貞ゆかりの唯一の寺。きれいに整備された境内です。
 拝観は本堂の扉ガラス越し。
 納経印は本堂となりの建物、玄関にてインターフォン呼び出し。
 拝観料なし
 最寄バス停・九品寺前 鎌倉市材木座5−13−14

 第十七番 南向山 補陀洛寺 (真言宗大覚寺) 十一面観世音
 1181年、源頼朝開創、文覚上人開山の古義真言宗に属すという歴史のあるお寺。江戸時代には寺領を没収され、自然災害で規模も縮小、被害も受けましたがご本尊・諸仏は無事。拝観は本堂扉ガラス越し。
 納経印は寺務所の窓にて。
 拝観料なし 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・九品寺前 鎌倉市材木座6−7−31

 第十八番 天照山 光明寺 (浄土宗) 如意輪観世音
 浄土宗関東総本山で大規模なお寺です。昔の鶴岡八幡宮の表門をそのまま移したといわれる総門、十七間四面の大本堂、開山堂、書院、方丈、大聖堂、鐘楼など見ごたえがあります。1240年開創の佐介ヶ谷にあった蓮乗寺を1243年に移し名前を改めて阿弥陀如来を安置。北条執権の帰依、後土御門天皇の勅願寺、徳川家康の寺領寄進や延岡藩主内藤氏の菩提寺として栄え、寺宝が数多くあるそうです。春の桜、夏の蓮など花も圧巻。お十夜の念仏行事も有名です。
 納経印は寺務所にて。
 拝観料なし 表門と総門の間に無料駐車場あり
 最寄バス停・光明寺 鎌倉市材木座6−17−19

 

 第十九番 天照山 蓮乗院 (浄土宗) 十一面観世音
 光明寺の脇、南側にある塔頭で歴史は古く、光明寺の住職に任ぜられると光明寺に入る前に蓮乗院へ入るならわしがあります。ご本尊の阿弥陀如来は千葉常胤の守り本尊。札所ご本尊は秘仏で拝観できません。
 納経印はインターフォン呼び出し。
 拝観料なし 無料駐車場あり
 最寄バス停・光明寺 鎌倉市材木座6−16−15

 第二十番 天照山 千手院 (浄土宗) 千手観世音
 光明寺をはさんで蓮乗院の反対側、北側にある塔頭です。当初は光明寺の僧坊として建立された、千手観世音を奉安する観音堂。こじんまりとした境内に三間四面の本堂が建っています。
 納経印はインターフォン呼び出し、拝観に本堂扉を開けていただけました。
 拝観料なし 駐車場なし(光明寺にあり)
 最寄バス停・光明寺 鎌倉市材木座6−12−8

 第二十一番 普明山 成就院(真言宗大覚寺) 聖観世音
 1219年、弘法大師が護摩供をした霊域だと知った北条泰時が、願いをこめて縁結び不動明王を本尊として建立したお寺です。新田義貞の兵火で焼失後、西ヶ谷に移されていましたが、元禄年間に現在地に再建。参道には煩悩の数108段の階段、紫陽花は般若心経の文字数262株。紫陽花は元弘の役供養のために植えられたものだそうです。参道からの由比ヶ浜の眺めは絶景です。拝観は本堂扉ガラス越し。
 納経印は寺務所でブザー呼び出し。
 拝観料無し 駐車場駐輪場なし
 最寄駅・江ノ電極楽寺駅 鎌倉市極楽寺1−1−5

 第二十二番 霊鷲山 極楽寺(真言律宗西大寺派) 如意輪観世音
 開山は1259年に北条重時に招かれた忍性上人。重時が深沢から念仏堂を移建し建立。七堂伽藍と塔頭四十九院の壮大な寺でしたが、幕府滅亡の兵火で焼失以降、再建と焼失を繰り返し、現在は塔頭吉祥院だけが残っています。忍性上人は貧しい人々を救済、極楽寺切通しを開いたりと社会事業に生涯を捧げました。ほどこしの粥を作ったと言われている、鎌倉石を8段重ねて作った大きな井戸の跡が見られます。拝観は大師堂の外から。
 納経印は寺務所でブザー呼び出しですが、納経帖持参か納経帖購入でないといただけません。
 拝観料無し(宝物殿は入場料必要) 駐車場駐輪場なし
 最寄駅・江ノ電極楽寺駅 鎌倉市極楽寺3−6−7


トップへ戻る   霊場3へ



inserted by FC2 system