鎌倉三十三観音霊場−3

第二十三番〜第三十三番

 第二十三番 大異山 高徳院(浄土宗) 聖観世音
 「長谷の大仏」は阿弥陀如来で高さ13.35m。1243年、木造の大仏と仏殿が完成しますが台風で倒壊。金銅仏の鋳造で再建、仏殿は1495年に津波でまた倒壊し、大仏は露座となりました。当初は真言宗でしたが、江戸中期に浄土宗へ改宗。二代将軍徳川秀忠寄進の札所ご本尊は、回廊裏手にひっそりとある高麗宮廷より移築された観音堂に安置されています。
 納経印は回廊にあるお店をはさんで、右手に大仏さま用巨大ぞうり、
 左手に小さな窓の納経所にて。
 拝観料200円 有料駐車場あり
 最寄バス停・大仏前 鎌倉市長谷4−2−28

 第二十四番 亀谷山 寿福金剛禅寺(臨済宗建長寺派) 十一面観世音
 源頼朝の父、義朝の屋敷跡で義朝の菩提を弔う草庵があった場所で、1200年に北条政子が栄西を開山として建てた七堂伽藍が整っていた鎌倉五山第三位。裏山の墓地にあるやぐらには北条政子、源実朝の墓があります。崖下の道は現在通行できません。総門から山門までの参道は静かな鎌倉らしい風情があります。拝観は4月の鎌倉まつり期間中以外できません。
 納経印は山門に向って右、立ち入り禁止の札がある先の納経受付所(庫裡)にて。拝観料なし 
 最寄バス停・八幡宮前(鎌倉駅から徒歩推奨) 鎌倉市扇ガ谷1−17−7

 第二十五番 泉谷山 浄光明寺(真言宗泉涌寺派) 千手観世音
 1252年、北条長時(執権6代)が真阿上人を頼んで開山、再興。再興前は頼朝の願いで文覚上人が建てたお寺があったとも、島津忠久が創建したお寺があったとも。足利尊氏が蟄居したこともあり、境内だった藤ヶ谷には阿仏尼の子、冷泉為相が住んでいたそうです。元は浄土宗で後に四宗兼学となり、真言宗に改宗。二階堂永福寺から移建した阿弥陀堂(札所ご本尊も安置)の拝観は、木・土・日・祝の午前10時から12時、午後1時から4時(雨天・多湿の日は中止)。
 納経印は客殿横の庫裡にて。拝観料なし 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・八幡宮前(鎌倉駅から徒歩推奨)または上町バス停から
 亀ヶ谷坂越え徒歩 鎌倉市扇ガ谷2−12−1

 第二十六番 扇谷山 海蔵寺(臨済宗建長寺派) 十一面観世音
 1394年、足利氏満の命令で再建。元は真言宗で塔頭十院があったと伝えられています。浄智寺より移築された薬師堂には泣き薬師と呼ばれる薬師如来、伽藍神、十二神将。門前には「底抜の井」、境内にはやぐらの中に札所ご本尊が示現したという十六の井があります。開山は那須の殺生石で有名な源翁和尚で、開山時の不思議な話が多く伝わります。建物と花の調和がとれたお寺です。
 納経印は庫裡で鉦を鳴らして呼び出し。
 拝観料無料(十六の井を見るには100円必要) 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・八幡宮前(鎌倉駅から徒歩推奨)または上町バス停から
 亀ヶ谷坂越え徒歩 鎌倉市扇ガ谷4−18−8

 第二十七番 若昇山 妙高院(臨済宗建長寺派) 聖観世音
 建長寺の塔頭で建長寺総門を入ると右手にあります。一般観光客立入り禁止です。建長寺第28世住持だった肯山開悟(覚悔禅師)の塔所。本堂の扉は閉まっていて、自分で開閉する旨の貼り紙がされています。札所本尊の聖観世音は鎌倉郡札所第九番本尊だったものだそうです。
 納経印は玄関にて呼び出し。
 拝観料なし(建長寺拝観料300円) 有料駐車場あり(建長寺)
 最寄バス停・建長寺 鎌倉市山ノ内9

 第二十八番 巨福山 建長寺(臨済宗建長寺派) 千手観世音
 鎌倉五山第1位の建長寺は、13世紀中頃に北条時頼(円覚寺を建てた時宗の父)が建立、開山は宋から来日した蘭渓道隆(大覚禅師)。札所ご本尊は、パキスタン政府からおくられた釈迦苦行像レプリカとともに法堂に安置されています。法堂の天井には雲竜図。一直線に大きな建物が並び、方丈裏には夢想国師作庭の庭園、大きなビャクシン、鐘楼や専門道場にいくつもの塔頭、半僧坊、ハイキングコース入口など境内は広大です。
 納経印は総門をくぐって左手の売店横に納経受付があり、番号札を受け取って数分待ちます。法堂でお参りした後、龍峰院(29)へ先にまわってからのほうが再度歩かなくてすみます。
 拝観料300円 有料駐車場あり
 最寄バス停・建長寺 鎌倉市山ノ内8

 第二十九番 蓬莱山 龍峰院(臨済宗建長寺派) 聖観世音
 1276年北条時宗が創建、1307年北条貞時が約翁徳倹を招いて開山としたと伝えられています。ここに塔所がある約翁徳倹(仏灯国師)は大覚禅師の弟子で建長寺十五世住持。建長寺の方丈奥左手の階段先に門がありますが、一般観光客立入り禁止です。巡礼もきちんと納経(読経するか写経を納める)しないと、納経印がいただけません。鎌倉三十三観音霊場中、最大の難関とよばれるのはそのためのようです。輪袈裟(半袈裟)とお数珠も身につけているほうがいいと思います。
 納経印は玄関にて呼び出し。
 拝観料なし(建長寺拝観料300円) 有料駐車場あり(建長寺)
 最寄バス停・建長寺 鎌倉市山ノ内101

 第三十番・福源山 明月院(臨済宗建長寺派) 如意輪観世音
 平治の乱で戦死した父の供養に山ノ内経俊が創建、その後、北条時頼が最明寺を建立し、時頼の子・時宗が最明寺を前身として禅興寺を再興、禅興寺の中の塔頭となります。明月庵から明月院となり、明治では禅興寺が廃寺とされましたが明月院は残りました。札所ご本尊は明月(あきつき)の観音とよばれる子授けの霊験あらたかな世継観音。境内は美しく整い、四季折々の花、特に紫陽花が圧巻で、やぐらには
 十六羅漢や阿弥陀如来が浮き彫りされています。納経印は方丈(本堂)
 横の寺務所にて。
 拝観料300円 駐車場駐輪場なし
 最寄バス停・明月院前(北鎌倉駅から徒歩推奨) 鎌倉市山ノ内189 

 第三十一番・金宝山 浄智寺(臨済宗円覚寺派) 聖観世音
 1283年、北条時頼の三男・宗政の妻が、宗政と子・師時を開基として建てました。開山は3人が名を連ねていますが、実質は南州宏海(日本僧)。鎌倉五山第四位として伽藍から塔頭がそろっていましたが江戸期からさびれ始め、大正の大震災では被害を受け、現在の建物はその後の再建。「曇華殿」の額がかかった仏殿に札所本尊ほか諸仏が奉安されています。鎌倉十井の甘露の井、樹齢700年のビャクシン、おなかをなでると元気になるという布袋尊像など。
 納経印は、境内を巡る順路の最後に出る庫裡の玄関を入り、受付にて。
 拝観料200円
 最寄バス停・明月院前(北鎌倉駅から徒歩推奨) 鎌倉市山ノ内1402

 第三十二番・松岡山 東慶寺(臨済宗円覚寺派) 聖観世音
 1285年、北条貞時開基でその母の覚山志道を開山とする「駆け込み寺」として有名な尼五山二位の尼寺(尼寺は明治36年まで)。内親王や豊臣秀頼の娘など名門出身の住持で権威と格式を保ち続けました。札所ご本尊は宝物館に、美しい水月観音像は特別展示のときのみ拝観できる水月堂に。
 納経印は本堂と受付の間にある門をくぐって
 玄関で呼び出し。
 拝観料100円 宝物館入場料300円(平日休館) 駐車場駐輪場なし
 最寄り駅・北鎌倉駅 鎌倉市山ノ内1367

 第三十三番・瑞鹿山 円覚寺・仏日庵(臨済宗円覚寺派) 十一面観世音
 1282年、元寇(蒙古襲来)の戦没者供養のために、北条時宗が無学祖元を開山として創建。鎌倉五山の第二位で七堂伽藍が整い、国宝舎利殿などが現存、境内は6万u、塔頭十七院。結願寺である仏日庵は時宗の廟所として建てられ、北条家の菩提所となりました。鎌倉郡札所では第十二番。仏日庵境内では、抹茶・菓子(400円)もいただけます。拝観料を払うとお線香を1本手渡されるので、まず開基廟に立ててお参りします。札所ご本尊は開基廟の左の建物ですが拝観はできません。
 納経印は仏日庵受付にて。
 拝観料300円(円覚寺)+100円(仏日庵) 有料駐車場あり
 最寄り駅・北鎌倉駅 鎌倉市山ノ内434


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